男着物について知りたい方のためのまとめ説明

女性着物は艶やかで色彩溢れることから目にする方も多いですが、男着物というとTVの中で熟年の男性が羽織を着ていたり、歌舞伎役者さんや落語家さんが着ているものであり、現代日本では滅多に着るものではないという印象を抱いている方も少なくありません。実際に若年の男性では現代風の洋風要素を取り入れた気軽な浴衣を着た事がある程度で、成人式にはスーツを着用したため、男性着物を着た事が無いという人も沢山いらっしゃいます。ですがここ数年で海外から日本文化の魅力を感じられて観光に来る方が沢山いらっしゃり、若者でも気兼ねなく着用できるほど魅力溢れた男着物が出てきているため注目されています。ではその男着物の種類や基本情報について知っている方はどれだけいらっしゃるかというと、実はさほどいないのが事実です。今回はその男着物について詳しくご説明します。

基本的な「着物」3種の区分と特徴

①長着 足首まで裾のある丈の長い着物。本来「着物」といえば「長着」のことを指します。男着物には女物のように「おはしょり(着物の身丈の余りを腰の所でたくし上げて着る事)」をしないので、着たらそのまま足首までちょうどいい寸法になっています。この着丈(着付けた状態での裾までの長さ)と身丈(着物を仕立てた時の長さ)がほぼ同寸であることを「対丈」と呼びます。②浴衣 最も親しみ深い着物であり、木綿で仕立てられた夏の普段着です。男着物といえばシンプルな単色使いをイメージする方が多いのですが、浴衣では縞(洋風に言うとストライプ柄)、かすれ十字(かすれた四角系の線を組み合わせたようなもの)、格子柄など多様な柄が本来存在していますが、原色使いのものやプリントなどの派手な柄の浴衣も近年では出てきています。こちらは多少着丈が短くても気にならないので気軽に着用できます。③丹前 寒い時期に温泉旅館で出してくれる防寒用着物。褞袍(どてら)とも。名前には馴染みが薄いかもしれませんが、浴衣の上に着ると昔のお父さんの定番として知られています。こちらは上着として使われるものとなっています。

その他の着物と組み合わせについて

本来の「着物」である長着と組み合わせることによって、着こなしや体型により合うかどうかというものは大きく変化します。着物+羽織は基本的な男着物の着方といえますし、着物+袴では袴がキリッと目立ち後ろの腰板がアクセントになるので恰好良いです。着物+羽織+袴では所謂「羽織袴」となり、重量感が感じられる着こなしですし、逆に着物+野袴では見た目も気軽になり活動的な雰囲気が感じられるようになります。そして着こなしをするのなら欠かせないのが帯や小物も重要になってきます。男帯は基本的に2種類に区分され、どのような時でも使え多種の柄や模様がある角帯、柔らかい素材で作られた普段着用の兵児帯があり、きっちりしたいなら角帯、カジュアルに着こなしたいなら兵児帯と分けられます。今回説明した事はあくまで基本であり、マニアックな要素については記述しておりません。気になった方は是非和服店に足を運び、直接見て体感してみてください。